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「うー」
タックルは地面に膝と両手を突いて苦しむ。
「ストロンガー、やめろ」
藤兵衛が2人の中に割り込もうとするが。変身を解除した本郷猛、一文字隼人、風見志郎の3人に止められた。
「どうしたタックル。まだ、死ねないのか… そうなったら、俺も男だ。お前の望み通りバラバラにしてやる」
ストロンガーは悲しみの叫びを上げると、チャージアップし、超電導モードへと変身した。
「タックル。これで最期だ。とぉー」
ストロンガーが高く飛び上がると、超電三段蹴り、超電ドリルキックをタックルの体に撃ち込んだ。
「きゃあ」
タックルのか細い体は、宙に舞い上がり、地面に叩きつけられた。
「あ、ありがとう、ストロンガー。ありがとう、茂…」
その瞬間、タックルの体は木っ端微塵に爆発した。
「ユリ子ーー。ちくしょうーっ! なぜこんなことになったんだ」
ストロンガーは悲痛の叫びを上げた。
そんな、ストロンガーに駆け寄る藤兵衛と6人のライダーたちは、ただ、黙ってストロンガーの悲しみを受け止めるのであった。
翌日、茂は再びユリ子の墓を作ると、
「もう二度と帰ってくるなよ。今度、お前と会うときは、俺が死んだ時だ。今度こそ安らかに眠るんだぞ」
と、バラとユリの花束を墓前に供え、カブトローに飛び乗って、またしても現われようとしている悪の組織と戦うため、旅立つのであった。
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