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「タックル。こいつらは俺たちが片付ける。お前は、首領を倒せ」
ストロンガーの力強い一言に、タックルは大きく頷き、エクソダス首領こと岬守に戦いを挑んだ。
守は確かに改造人間ではあるが未完成の状態であるため、パワーではタックルにも劣っていた。
「兄さん、いや、首領。あなたが私を利用したかった理由はわかったわ。でも、あなたの望みもこれで終わりよ」
タックルの怒りが爆発して、守を完膚なきまで叩きのめすと、守の持っていた剣を奪い取り止めを刺した。
「ユ、ユリ子…。お前は…」
守は、ついに絶命した。
7人の仮面ライダーも100人の戦闘員とメデューサを倒し、この戦いにピリオドを打った。
戦いは終った。空に輝いていた太陽が徐々に沈みかけ、辺りは茜色に染まっていた。
お互いに向き合う、ストロンガーとタックル。
「ストロンガー… あなたの手で私を再び寝かせて」
「タックル、何を言うんだ。今度こそ、2人で戦いのない世界で暮らそう」
タックルは首を横に振ると、「
「私の体は二度も悪の手により汚された。これ以上、生きていても余計に辛くなるだけ。もし、私のこの気持ちがあなたにわかるのなら、あなたの強力な武器で私を殺して…」
ストロンガーは、そんなタックルの姿に哀れみを感じると、しばらく、黙りつづけ、静かに頷いた。
「いいだろう。お前の体が二度と利用されないように、木っ端微塵に破壊する。この俺の手で…」
ストロンガーは、タックルの望みを了承すると一旦後に退き、両腕を高く上げ、一気に地面に叩き付けた。
「エレクトロンファイヤーーー」
タックルは、迫りくる火柱を交わすことなく、全身で受け止めた。
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