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「ウルトラサイクロン!!」
「ギャー」
デルザー軍団の改造魔人ドクターケイトを倒した電波人間タックルがこの世を去って2年の歳月が流れていた。
デルザー軍団の壊滅後、日本を離れていた城茂は、毎年のようにタックル=岬ユリ子の命日は、必ず帰国し、彼女の眠る墓を訪れていた。
「ユリ子。お前がこの世を去って2年になるなぁ。どうだい、あの世の居心地は。俺もいつかは行くことになると思うが、その時はよろしくな」
と、墓前に手を合わせ、去っていった。
その日の夜、ユリ子の墓の周りに怪しげな集団が群がっていた。
「この女が死んで2年になるが改造人間である故、こいつに蘇生改造手術を施し、我らエクソダスの強化戦闘員にするのだ」
怪集団のリーダー格の女、安芸鈴華は、コードネームを、『メデューサ』と名乗り、秘密結社エクソダス日本支部の大幹部である。
鈴華は5人の黒マスクの男たちに、岬ユリ子の遺体を掘り起こさせると、持参した特殊カプセルに入れ、立ち去っていった。
その翌日、ユリ子の墓にやって来た立花藤兵衛がその異変に気付いた。
「誰だ。誰がユリ子を連れ去った…」
藤兵衛は、即座に茂にそのことを伝えた。
「何ということだ。一体、誰が何の目的で…」
茂もこの出来事に関しては、かなり動揺していた。
「まさか、まだデルザーが生き残っていたのでは!」
藤兵衛が茂に向かって言った。
「わからん。親父さん! とにかく俺はユリ子を探し出し、こんなことをした奴等を叩き潰す」
茂の怒りは頂点に達していた。
「わしも協力するぞ」
藤兵衛の心にも怒りの炎は燃え上がっていた。
茂と藤兵衛は、ユリ子を連れ去った者が新手の敵であることも知らず、怒りに任せて、行動を開始したのである。
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