Allegretto🎶

～理想～

「私……情けなくて…一樹の力になれないばかりか 心を乱すような事まで…」

「大丈夫さ……先輩は奏のために頑張ってるんだ…今は少し上手く行かないからイラだってるだけだよ…」

「秀二……ありがとう…」

秀二は変わらず奏に優しい…

その優しさにすがりたくなる…

だが奏は一樹を愛する気持ちに揺るぎはなかった…

「秀二……一樹は理想を追い掛け過ぎてないかしら…なんだか心配で…」

「確かに先輩は昔から理想が高いよね…自分の描く理想を叶えるためにはどんな苦労も惜しまない人だよ…」

「秀二……」

「先輩が１番必要なのは奏の支えだよ……気をしっかり持たないといけないよ…」

「ええ……分かってる…だけど時々不安になるの…」

「僕達がついているよ…
奏と先輩には僕達だ居るよ…」

「そうね……ありがとう…」

そうだ私達には秀二達仲間が居るのだわ…

奏は少し頑張れる気がした…