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ウザイ。
学校も友人も何もかも全てが。
TVではオッサンが2日も同じニュースを流している。
飽きた。
だから久しぶりに学校行ってみようかと気まぐれが起きたんだが、時間をみれば4時。
…終わってんじゃねーか。
二度寝すっか、とベッドに転がる。
すると
『ただいまー』
誰かが帰ってきた。
声からして母親だな。
『……なにぃ?恭、アンタいるの?』
「いちゃワリィかよ、クソ」
『良くないわよー、ねぇ、幸太郎さぁん?』
隣には、男がいた。
(…またか)
俺の親は互いに浮気している。
それを了承した上で付き合っているんだ。
「愛の営みの邪魔して悪かったな!さっさと出てく!」
足でドアを蹴り、無理矢理閉めた。
ムカつく
ムカつく
ムカつく
ムカつく
ムカつく。
ムシャクシャして、異様に何かを殴りたい。
でも、んな事したら…親の思う壺だ。
『アンタが高校行った所ですぐ退学するのがオチよ』
イライラ。
親の声が甦る。
………卒業してやる、
そうタンカを切ったんだ。男なら逃げる訳にゃあいかねぇ。
でも、溜まっていくストレス。
ああ。
(どっか遠くに行きてぇ…)
思った瞬間、目の前が真っ暗になった。
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