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悪態をつきながらもアルギスの父は扉を開ける為のスイッチを押す。
大きな機械音の後扉がゆっくり開いていく、アルギスもAFのパイロットもその様子を無言で見ていた。
そして大扉が開き、暗い空間がポッカリと口を開ける。
『灯りを』
「へいへい」
そう言って父は暗い空間へと姿を消した。
「AFにはライト付いて無いのか?暗視スコープだって―」
『うるさいわね、罠かもしれないでしょ?』
「はっ、AFに乗ってるクセに」
そうこうしている間に徐々に暗い空間に光が灯っていく。
『な、何よこれ』
AFのパイロットがカメラ越しに見たもの、それは機体の前面の無い、否、正確には前面が壁に埋まっている銀色のAFの姿だった。
『まあ、良いわ、AFは掘り返して持って行きましょう、あなた達にも手伝って貰うわよ』
「ったく、なんなんだよ」
悪態をつくものの、逆らえる筈もない、手から離されたアルギスは、作業用のCFへと向かった。
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