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プラネイトとアンシャルのイージスが干渉しあう。
電撃がシールドを沿うように走り、火花が散る。
アンシャルのコックピットでは警告音が鳴り続けていた。
プラネイトの中枢でも同じだ、警告音が鳴り響き、赤い非常灯が明滅していた。
「たかだか15m程度のAFの出力がプラネイトと同等だとでもいうのか……馬鹿な、アーキタイプとはいえそんな馬鹿な事があるものか……イージスの出力を上げろ! このままではイージスが対消滅しかねん!」
エドガーの指示に迅速に応え、担当の人員達が端末を操作していく。
プラネイトを覆うイージスが膨れ上がり強度を増す。
しかしレイカもアルギスも退くことはなかった。
「砕けろぉお!」
アルギスもイージスの出力を連動させた操縦桿を力一杯押して出力を上げる、しかし限界が近い。
コックピットにジェネレータとラジエーターの臨界が数字とグラフで表示された。
コックピットに鳴り響く警告音が音と激しさを増す。
アンシャルを覆うイージスも膨れ上がっていく。
そんな時だった、ビキッというまるでガラスにヒビでもいくような音が、確かにアルギスの耳に聞こえた。
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