白銀のAF

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CFのような2つ目のカメラアイでは無い、まるでゴーグルのようなカメラに青い光が灯り。 背部の短い羽のようなスラスターから一瞬、なにか粒子のようなものが噴き出す。 起動したモニター越しに見た光景、それは落下してきている瓦礫をなんとか避けている父のCFの姿だった。 「どうやって動かすんだよコイツ」 アルギスの言葉に反応したのかモニターでは無く、アルギスのすぐ目の前にディスプレイが出現し、移動の仕方をレクチャーしている画面が流れ始めた。 「量子ディスプレイか、いやいや今はそんな場合じゃ……右足のペダルを踏み込めば前進、引けば後退……旋回は、モーションセンサーか、俺が向いた方を……なるほど」 基本的な移動方法を覚えたアルギス、足元の岩は機体を動かすとあっさり粉砕した。 そして父の元に向かう。 いつの間にか爆発音と地響きが止んでいる、あのAFが地上の部隊を撃破したのかは解らないが、既にいつ崩落してもおかしく無い。 「父さん、無事か!?」 『アルギス、そうか、やっぱりまだ動いたのか、そいつは』 「父さん、コイツを知ってるのか?」 『その話は後だ、今はここを出る事に集中するぞ、外に出るから、手に乗せてくれ』 「どうやって?」 『アンシャルに聞きな』 「手の動かし方?」 アルギスの言葉に反応して、またディスプレイが浮かんだ。 「操縦桿を……なるほど」
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