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機体から降りたアルギスを、父タツヤが迎えた。
「アルギス、よくやったな流石俺の息子だ」
「父さん」
「しかし、木星の連中がこれだけの動きを見せるとは……」
「またアイツらは来るよね」
「ああ、来るだろうな」
アルギスは父から信じられない言葉を聞く事になる。
「アルギス、地球へ行け」
「地球へ?」
「そうだ―」
タツヤはゆっくりと説明を始めた。
アンシャルのバイオメトリクスの書き換えがいつ来るかも判らない敵の為に出来ない事。
地球で昔の仲間が軍を創った事。
そして前大戦時に仕留め切れなかった敵軍の同型機の事。
「同型?」
「AFSX-ウラノスって言ってな、兄弟機だ」
「兄弟……」
「あの大戦の時、アンシャルは大破しちまってな直すのがやっとだった、ウラノスのコックピットを貫いてその時は勝ったが」
「向こうはコックピット以外は無傷だった訳で、むしろ強化されてる?」
「それは判らん、コックピット直すだけでもかなりエンリルを使うからな」
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