地球へ

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アンシャルを青い光が包む。 その光でカリスは弾かれる様にして吹き飛んだ。 「バリアがあるのか」 《緊急防御装置イージス、展開終了します》 青い光はアンシャルに吸い込まれる様にして消えた。 「おいおい、消しちゃうのかよ」 《イージスの展開にラジエーターの性能が追い付きません、長時間の使用は自壊の恐れがあります。 次の使用可能までの時間2分》 ディスプレイの表示に溜め息をつくアルギス、そんなアルギスの視界には立ち上がったカリスが映っていた。 「さあどうしたもんかな」 アルギスの額に冷や汗が浮かぶ、操縦桿を強く握る手にも汗が光る。 《ライフルによる各個撃破を推奨します》 「遠距離武器か……」 操縦桿の左手親指付近のボールを回し、ライフルを選択する。 剣は粒子化しアンシャルに吸い込まれ、アンシャルから放出された粒子が左手に銃を形成した。
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