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「後7機もいるのか」
迫るカリス7機、逃げるアルギス。
しかし、やはりAi一定の距離を保ち、近づいては来ない。
「やっぱりそうか、こいつら」
アルギスはただ逃げていた訳ではない、SCFと呼ばれるゲーム用のCFを操る擬似戦争ゲームの基本、相手の癖の分析それを本物の戦闘で行ったのだ。
「こいつら所詮ただのCPUって事か」
両手操縦桿のボールを回し、ホーミングレーザー‘ファムルス’を選択する。
機体から射出された6つの光球は、アンシャルに追従する。
「マルチロックオンとか出来るか?」
《YES》
アルギスは機体を急旋回させ敵に向き直る。
その様子を確認した敵機はこれ幸いと、アンシャルに銃を向けた。
「よっしゃ、行くぜ!」
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