地球へ

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ネタが割れてしまえばこっちのものと、アルギスは残りの6機も同じ方法で対象。 カリスを撃墜していった。 《パイロットの技能レベルを修正》 「ありがたいね」 最後の一機をライフルで仕留めた。 残るは上空の敵艦のみ。 しかし 《第2波が予測されます。今の内にシャトルへ》 ディスプレイに表示された文字は、大気圏離脱を優勢するものだった。 これに不満を漏らす訳も無く、アルギスは大型貨物運搬用のシャトルへと機体を向けた。 「空港への被害は?」 《軽微です、滑走路に異常無し、離陸には支障ありません。》 「アイツらがこの機体だけを狙ってくれて良かった。」 地面を滑るように移動するアンシャル。 シャトルに近づいていく最中アルギスは、今までの火星での生活を思い返していた。 普通に生活を送れるはずだった、火星で一生を終えるはずだった。 しかし運命なのだろうか、前大戦時に父の乗った機体に、今またその父の息子の自分が乗っている。 しかし、父を恨む訳にはいかない。 それは筋違いだ。 「地球に降りれば全部終わる、それまでは生き延びないとな」
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