522人が本棚に入れています
本棚に追加
/359ページ
「ちょっと採掘場行ってくる」
「気をつけなさいよ?」
単なる好奇心だ、帰宅途中に見たCFの事故、その後どうなったのか、気になったアルギスは家を後にし、採掘場へと向かった。
「なんだ?」
採掘場に着いたアルギスが見たのは、慌ただしく動き回る作業員達、ただの事故の処理にしては何かおかしい。
皆、口々に「逃げろ」等と言っていた。
採掘場から出てくる人の中に父の姿は無い。
「まだ事務所か?」
事務所へ歩き始めたアルギスを後ろから呼ぶ声が止めた。
「アルギス君!」
振り返ったアルギスが見たのは父の友人だ、家にも何度か遊びに来た事がある。
「あっ、どうも、何かあったんですか?」
「ああ、木星圏の奴らがな、理由は判らないが、領空に不法侵入したらしい」
「メディウスが!?」
「ああ、しかも迎撃に出たCF部隊が全滅したらしい」
「この街で戦闘なんて」
「俺は親父さんを探すから、アルギス君は逃げろ」
最初のコメントを投稿しよう!