初めての宇宙

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暗いコックピット、アルギスの乗るシャトルは確実に、地球へと接近していた。 そんな暗いコックピットに点滅する文字。 数字がそのパーセンテージを徐々に上げていた。 そして、その数字が100%を示した時コックピットにけたたましい音が鳴り響いた。 「なんだ!」 突然鳴り響いた音に飛び起きるアルギス。 文字通り飛び起きたアルギスは、さほど狭くもないが、コックピット内部の機器に頭をぶつけてしまった。 「イッテェェェ……なんなんだよ、ったく」 頭を抱えてシートに座り込むアルギスの目に、モニターに点滅する文字を見つけた。 《データ、インストール完了、武器データの具現化完了しました。》 「なに? 何のデータだって?」 頭を打ち付けても、まだ寝ぼけ眼のアルギスは、霞む目を擦りモニターをもう一度見た。 《ディファインドから送信された武器データです、正確には分子化された武器そのもの、それをデータとして受信し、先程本機用に調整、具現化が完了しました》 「凄いなぁ、AFってそんな事出来るんだな」
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