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~帰り道~
今日のデートも無事に終了し、帰る時間。帰りの電車では、沙織は疲れたのか俺の肩に頭を傾けて寝ている。今日のデートの夢を見ているのか、幸せそうに、夕日でオレンジ色になったカワイイ顔で寝ている。
降りる駅のちょっと前で沙織を起こす。沙織は目をこすりながら、「着いたぁ?」と眠そうに起きる。俺は「着いたよ」と沙織の頭をなでる。
駅を降り、改札を抜け、沙織の家の方へ歩いて行く。今日あったことを振り返りながら、2人で仲良くお話しながら足を進める。
沙織の家の近くに1つの公園がある。いつも帰りは沙織を家に送る時にここの公園に立ち寄る。公園の3つあるベンチの真ん中のベンチが2人の特等席だ。そして、ここで今日あったことをまた話したり、2人で撮ったプリクラを見ながら笑ったりする。
この公園で陽が沈み、辺りが暗くなるくらいまで話をして、お別れになる。ここから沙織の家までは歩いて5分くらいのところにある。だから、いつもここでバイバイをして、お互いに家へ帰る。これも一応、2人の決まり事に…なるのかな?
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