5…我が道をゆく。

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『何か、この人なら……身をあずけてもいいかなーって…。この人なら、こんな俺を変えてくれるかもしれない。って…。気付けばいつも、その人の事考えてるし、なんか変な奴で何考えてるかわかんないんだけど、何故か元気をもらえるんだよっ…………。』 『うん…………。』 中本は小さく頷いた。 ヤベェ…っ 俺、喋りすぎた!? 引かれたんじゃねっ!? 『ねぇ…竹下くん。』 『ん?』 『自分で自分の事、気付いてないでしょ?』 『えっ!?』 中本は俺の瞳を、ジーッと見つめて、近づいてくる。 『もう竹下くんは、生きる希望を見つけてるじゃん♪』 『えっ?』 俺がもう… 生きる希望を見つけてる? そんなわけない…。 俺みたいなやつが、生きる希望だなんて…。 『恋してるじゃん♪』 『えっ?』 『好きな人、いるんでしょ?』 『うっ……うん。』 確かに、好きな人はいるけど、それとこれとは別の話だ。
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