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『何か、この人なら……身をあずけてもいいかなーって…。この人なら、こんな俺を変えてくれるかもしれない。って…。気付けばいつも、その人の事考えてるし、なんか変な奴で何考えてるかわかんないんだけど、何故か元気をもらえるんだよっ…………。』
『うん…………。』
中本は小さく頷いた。
ヤベェ…っ
俺、喋りすぎた!?
引かれたんじゃねっ!?
『ねぇ…竹下くん。』
『ん?』
『自分で自分の事、気付いてないでしょ?』
『えっ!?』
中本は俺の瞳を、ジーッと見つめて、近づいてくる。
『もう竹下くんは、生きる希望を見つけてるじゃん♪』
『えっ?』
俺がもう…
生きる希望を見つけてる?
そんなわけない…。
俺みたいなやつが、生きる希望だなんて…。
『恋してるじゃん♪』
『えっ?』
『好きな人、いるんでしょ?』
『うっ……うん。』
確かに、好きな人はいるけど、それとこれとは別の話だ。
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