序章

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わたしの平淡な毎日を 映画にするとして、 きっとその1テイク目というのは、 まずこの部屋の 大きな窓の風景から 始まると思う。 朝、 いつもの時間に 目覚まし時計がなって、 わたしは目を覚ます。 片付いた部屋、 少し肌寒い。 大きな窓の 遮光カーテンの隙間から、 わずかに光が漏れている。 本日は とてもとてもよいお天気で。 カーテンを思い切りあけると、 朝日が勢いよくわたしを包んだ。
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