三章

5/8
前へ
/98ページ
次へ
そんなことを考えているうちに、 外はだんだん明るくなっていった。 気づくともう朝の7時で、 わたしは慌てて絵の具たちを片付けた。 閉めていた大きな窓の 遮光カーテンを開けると、 見事にいい天気だった。 「おはよーテディベア」 久々に口を開く。 なんて引きこもった休日だっただろう。 それに、その久々の話し相手が ぬいぐるみとは。 (今日はやっとバイトだね) 「そうだね、」 と シャワーに入る準備をする。 あれ いやいや 「・・・"やっと"って  どういう意味だ。」 わたしは 独り言に独り言でつっこみをいれて 朝の支度をした。
/98ページ

最初のコメントを投稿しよう!

54人が本棚に入れています
本棚に追加