序章

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「それじゃあ、まあ、  白川さん、  レジわかるかな?使い方」 店内を見渡していると、 店長が本に埋もれたレジ台へ わたしを誘った。 「はい、  いろいろバイトはしてたので。」 と言うと、そっか、と ふにゃーっとした顔で笑い、 店長は頭を掻いた。 「まあ本屋だしね。  レジできたら、  あとは他の子が後々  教えてくれるさ。  基本的に仕事  あったりなかったりだから。  ここは。」 そう言い終わるくらいに、 入り口のドア鈴が鳴った。
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