それぞれの道

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「俺、ずっと後悔してた あの時どうしてあんなにあっさり引き下がってしまったんだって。 章介さんの心を信じてればあなたから奪えてたのに。 俺、違う道をえらんでもどんなに時間が流れてもずっと気持ちはここにあったって分かったから、もう迷うのはやめます。 今日はありがとうございました」 真っ直ぐな瞳で彩に頭を下げた和樹は、キャンパスに向かう為バス停に向けて歩き出した。 章介さんの居場所はおそらく親父に聞けば分かるだろう 何年かかるかも分からない 他に恋人が出来てるかもしれない それでもいい 胸張って会いに行けるように俺はここで大人になるから 二度とどうして好きになってしまったんだろうと迷わないように… .
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