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空港から真っ直ぐ駅に向かい、時差ぼけを吹き飛ばすように新幹線に飛び乗った。
住所のかいてある紙を握りしめながら懐かしい日本の匂いに胸が熱くなる。
下町の風情と白い外壁に、緊張を隠せないまま一歩ずつ階段を昇って行く。
インターフォンに伸ばした手は心なしか震えていたが、そんな事より胸の鼓動の方が遥かに大きい
ピンポーン
ドアがガチャリと開き、のぞかせた顔を確認すると和樹はその手を伸ばした。
再び抱きしめる為に
「ただいま章介さん」
「……お…かえり…和樹」
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