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白銀の髪に兎の耳…
人形のように美しい顔に眼鏡をかけている青年は本を閉じた…
「ねぇ?白兎…
その彼はなんて言ったの?」
愛らしい少女が青年に問い掛けた
「良い質問だねアリス…
それは彼とこの少女にしかわかんないのだよ…」
青年は苦笑しながら少女に言った
「えー、つまんないよ…」
少女は文句を言い、
紅茶を少し口に運んだ
そう…
これはこの少女と彼にしかわからない事…
誰にもわからない事さ…
青年は愛しそうに血が滲んでる古い本を撫でた…
「さぁアリス…次の御本を読んであげよう」
優しく青年が問い掛けると少女は…
「うん♪」
と、無邪気な返事をした…
これは不思議な国…
何も苦などない不思議な国
不思議な国の住民は物語が好きだ…
今も新しい物語を探してる…
もしかしたら貴方の物語があるかもしれませんね…?
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