春。それは新しい恋の予感と誰かが言う

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咲夜「春やなぁ…」 隼人「そうですね」 由真「だねぇ……」 紅「せやなぁ~…」 蒼夜「そだね~~」 庭の隅にある、何本もの桜の木の下でシートを広げて咲夜さんと由真で作った弁当を食べながら現在花見をしている 咲夜さんも先日誕生日を迎え、15歳になられた 見た目に変わった様子はないが、それでも少し成長した感じはする 「ん? ど、どないしたん?」 等と、咲夜さんの顔を見ていて思っていた 視線に気づいたのか、咲夜さんはオレに言葉を掛けて来た 「あ…いえ、桜が舞う中というのもあり……少し、見惚れていました」 「な、……///」 「ねぇ隼人兄ィ~。私は?」 ズイ、と身を寄せて来て、甘酒で紅潮した顔を見せながら聞いて来た 「……言う必要があるか?」 「言わなくても分かるって事かぁ~///」 何て前向きな妹なのだろうか 「それはそうと、この間の咲ちゃん誕生日は凄かったよな~」 隼人・咲夜「⁉ッ」 「うんうん。ドーンって沢山花火上げたりして、キレイだったよね~」 「凄かったよね~🎵  ―――どうしたの? 咲夜さん、隼人兄ィ」 「い、いや……」 「あ、あぁ……ちょっと零しただけだ」 『?』 全員が不思議そうな顔をしながら首を傾げた チラッとこちらを見て来た咲夜さんに対し、オレは小さく頷いて見せた 「せ、せや。折角やしナギ達も呼ぼうかな」 「あ、あぁ。それなら霊たちも呼びませんか? 多分、神社でのんびりと花見してるかもしれませんが」 「せやな。じゃあ隼人は霊さんトコに連絡して。ウチはナギに連絡するさかい」 「ハッ。では母屋に参りましょうか。―――由真、此処は任せていいか?」 ヒラヒラと上から降って来た桜の花びらを頭に乗せた由真は呂律が回らない口で 「あ~~い…いってらさい~」 『ふぅ……』 咲夜さんの部屋に入り、思わず二人してため息を漏らした 「一瞬バレたかと思うたわ💧」 「そうですね……💦」
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