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「だいたいね、痴漢やるならばれないようにしないと。不自然に手を伸ばせばばれちゃうよ?」
…どうしてこの人は俺に痴漢のレクチャーをしているのだろうか。
稜の疑問は、その身体を持って解決させられることとなる。
「痴漢するなら、まずターゲットをホームにいる時から決めて、身体を密着させるようにして電車に乗らなきゃ」
……ちょうど僕と君のようにね。
耳にそっと息を吹きかけられ、稜の身体がビクリと強張った。
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