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「!!」
はっとして顔を上げた。
私は音の出所を確かめるかのようにラジオの電源に目をやった。
しかしラジオの電源は切れていた。
(…気のせいか)
私は掃除用具を片づけ始めた。
気のせいにはしておきたいが、いつまでもこんな中で掃除を続けるのは少し怖い
(残りは朝早く来てやろう。このバス明日は使う予定ないみたいだし)
ドライバーを外で待たせている事もあり、私はやりかけの掃除を中断して外に出ようとした。
ザー サー
「…」
再びあの音が聞こえてきた。
今度は空耳などではない。
はっきりと聞こえるのだ。
私の両耳から…
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