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その時、急に足元がひやりと冷たくなった。
「!!」
驚いて下を見た。
そして見なければよかったと後悔した。
私の足元は何故か水に覆われていた。
ほんの数十秒でバスの床に水がたまってしまったのだ。
(一体どうやって…)
そして水はまるで沸き上がってくるかのように量を増した。
「嘘でしょう…?」
そう呟いた声はひきつっていた。
水は私の足をすべて覆ってしまった。
しかしそれは止まる事なく水量を増していく
(私…このまま溺れて死ぬの?)
体は全く抵抗できず、水は増えていくだけ
そしてあのノイズはいつの間にか、はっきりとした水の音へと変化していた。
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