フォト・アルバム～Blu～

素直になれなくて

『なんだ、突然』

私の問いかけに

先生は困ったように笑った。

『ん、何となく』

私もとりあえず笑った。

すると先生は

うつむき加減で静かに

『どうだろうな』

短く呟いた。

あ

きっと

居るんだ、彼女

何となく分かるもん、
その濁し方で。

『そっか』

私は出来るだけ笑顔で答えた。

すると

『お前は？』

先生がこっちを向いて

聞いてきたから

私は

『うん、居るよ』

本当はいないけど。

意味わかんない見栄を張った。

先生に彼女いるとしたら

もう、どうでもいいや

それでも

悔しいけど

好きに変わりはない。

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