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私も色々と見て回っていて、その中で気に入ったのを見つけた。
十字架のネックレスで、とてもかっこよくて可愛いのだ。
欲しいけど、お金無いしな―。
啓吾「よ!何か気に入ったの見つかったか?」
翼「うわぁぁ!?」
急に大声を上げたのに驚いたのか、江角は私を見て目を丸くしていた。
翼「別にっ、ここにあるので私に似合う奴なんて無いからさ。
私、可愛いの似合わないから」
啓吾「そっかな―?似合うと思うけど…」
翼「うっさい!あんたは決まったの!?」
江角はへらっと笑って、満足気に見せてきた。
子供みたいに屈託なく笑うので、一瞬ドキッとした。
江角の手のひらに乗っていたのは、桜がモチーフのガラスケースみたいな小箱で、江角にしてはとても可愛いものだった。
翼「まあ、合格かな。これだったら喜ぶでしょ。店員さんにラッピングしてもらいなよ。
私は店の外で待ってるから」
啓吾は「了解!」と敬礼のポーズをびしっと決めて、私に手を振った。
啓吾「本当に、素直じゃないな…。欲しいって言わなきゃ、手に入らないのに…。
あ、店員さん!ラッピングお願い!」
「は―い」
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