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純子、直美の二人が私と会話しているのを見ると、クラス全体が前の雰囲気に戻った。
ただ一人を除いて。
「あら?何か匂わない?」
「え?なにが?」
純子が私の顔色を伺う。
「臭いわ。生ゴミみたいに臭いわ」
近くに堀口弘子が居るのを察して慌てて純子が言う。
「あら、本当ね。くさーい」
うらめしそうな顔をして去って行く堀口弘子。
可哀相。
そして、可愛いわ。
ん?
なんだろう?
この気持ちは。
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