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グビッ
飲んだ弘子の口から毛虫が半分、はみだした。
「美味しい?」
涙と鼻水で弘子の顔は、グシャグシャになっていた。
可愛い。
私が、弘子をここまで追い詰めた。
可哀相で可愛い弘子。
でも、まだ駄目よ。
「全部、飲みなさい」
容赦しては、意味が無い。
「で、でも」
口に着いた毛虫が動いた。
弘子は今にも吐き出しそうだ。
「駄目よ。動いている物をかじりなさい」
「う、うう……」
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