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「あら?どこかで豚とネズミがケンカしているわ」
澄ました顔で、その場を去った。
背中に感じる強い視線。
この感じがタマラナイ。
ハンカチを噛んで悔しがっている堀口弘子を想像しながら、わざとゆっくり立ち去った。
(結構、いいものね)
自分でやってみて初めて気が付いた。
イジメは気持ち良いという事に。
私を見ているクラスメイトの一人一人に目を合わせる。
誰もが、目を逸らす。
そう。
恐怖しているのだ。
(皆、バカねぇ)
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