不思議な少年達

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 ドゥラと呼ばれた少年は嫌味な程にゆっくりと読んでいた本から目を離す。 「そんなにキーキー言わなくても聞こえてる。ディアは可愛いなぁ、元気にはしゃいでまるで猫のようだ。」 「僕、子供じゃないもんっ!」 「別にディアが子供だとは言ってない。そーか、自分が物知らずなガキだってことをようやく自覚したか。それはいい傾向だ。もう精神的な成長はしないものだと思っていたから、お兄さんは嬉しいぞ?」 「あああああっ、勝手に喋りまくらないでよっ!!誰がお兄さんだよっ!!」 「一応俺だが、何か文句あるか?」  大人びた口調でドゥラがにんまりとする。
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