倒錯

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君には早過ぎた夏でしょう 細い右の手には花が 似合うよ 雲が来て撒き散らす色 雨粒達が舞い降りて来て 君を見る 何も無いと思ったら ポケットに切符があったよ もし私が 器用に生きれたなら 君の望む様な 生き方の近くに行けたはず だろう 倒木置かれ置かれて 陽に晒されて名前も忘れ 崩れてく だから喉が渇くんだ 切符には行き先も無いし もう君に 明日が無いとしたら 君の願う様な トビキリの嘘をつきたい 傍で
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