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「……その次の佐々木。昨日出してたP20の設問1、前に出て解くように」
俺かよ!!
くそう、榊から逃げたなささやん!
ほら、榊なんて舌打ちしてるし!
「別にいーけどさ…はいはい」
仕方なく前に出て設問1をとく。
もちろん課題とかもフツーにやってるから特に問題はなし。
「…と、はい、センセーできた。」
ノート片手にささやんの方をみると何やらしきりにうなずいている。
「佐々木。先生はお前見てると安心するぞ。榊の後だと特に」
俺の肩をぽんぽん叩きながら目頭を押さえるささやん。
榊の後にみたら誰だって安心すると思うけどな。
「やー、そんな感激されても」
「いや稀に見る普通の生徒…、この学校で久々にみたからなぁ。……先生はお前好きだぞー」
「そりゃどーも」
稀に見る普通で悪いかっ。
可もなく不可もなく普通が人生一番楽にすごせるんだって。
しっかし、褒められてるんだか貶されてるんだか、相変わらずささやんの言うことはよくわからん。
好きなら点数あげてくれればいーのに。
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