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「じゃ、次。佐々木の次は…えーと、佐藤。設問2な」
やっと静かになった教室にささやんの声が響く。
ま、だるいけど俺はもう当てられたしいっか。
「さーさーきー」
斜め後ろの席の相原がこっちを恨めしげに見た。
なんだよ、せっかく人がマジメに授業をうけよーとしたのに。
まあ、佐藤君は問題つまってるみたいだからいーけどさ。
「何?」
「佐々木、彼女いんだよね?」
「さっき写メ見たろーが。今日もデートだしー」
まあ、デートってもただ夏物見にいくだけだけど。
「そーだよな…じゃ、ささやん………」
「いきなりどーしたよ?ささやん?」
相原にしてははっきりしない物言いだ。
いつもは余計なことまではっきりしてるのに。
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