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そんなこんなでプリント持ちつつ職員室へ。
「お前はほんとに可もなく普通の生徒だね」
道すがらもしきりにうんうんうなづくささやん。
可もなくってひどくね?
つか俺以外の生徒はどんだけフツーじゃないんだ…。
「俺がフツーだってのはわかってるんだけどさ、他ってそんなひどいの?」
「ひどい!こないだ上山に頼んだらプリントの右上全部にニコちゃんマークかかれてるし…浅野は道中、下ネタばっか言ってるし……しかもでかい声ですんごいヤツ。凄キモ…いや、相原と歩いてたら、相原を様つけて呼んでるよーなヤツらに囲まれるし、文句言われるし………」
くどくどくど―――
ささやんの口からは文句がとどまることなくもれるもれる。
苦労してるなあ、ささやん。
「どんまい」
俺が優しく声をかけてやったのに、なんでかささやんは泣いていた。
と、やっと階段を降りきって職員室に到着。
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