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「うっわ佐々木!何これ!」
気付いたら前の席の相原が、何故か俺のケータイをかちかちしていた。
「もしかして…これ、お前の」
「うわっ、みんなって」
おま、勝手にとっただけならまだしも、データフォルダまでのぞくかフツー!?
「妹?」
げしっ
「んなわけあるか」
俺は相原の頭を思わずどついた。
「まさか!よもや!!お姉様!!?こんなにロリなのに………!?」
「ちげーよ馬鹿」
げしっげしっ
俺はとりあえず相原の足に無言で蹴りを入れる。
「あだっ!ひどっ!」
「お前が悪い」
どこの世界にねーさんと二人でカップルつなぎで写メとる馬鹿がいるってゆーんだ!
「だってさあ、右も左も上も下も男だらけだし?」
男が首傾げても可愛くないし。
しかも校舎離れてるったって芸能科の女のコいるから良いだろ、別に。
「ただでさえあまりのむささに夕日にむかって叫びたくなるっていうのに、こーんな普通を人にしたような佐々木に彼女がいるなんて…!世の中間違ってるしッ!」
盛り上がってるとこ悪いけどな、普通だからいんだよ彼女。
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