フツウが一番!

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「だってさー、俺いなくなっちゃったら佐々木ひとりになっちゃうし?やべー、俺、慈愛に満ち溢れてる!いだっ!!」 「しね」 とりあえず、教科書の角で殴っておいた。 それじゃあ俺がお前しか友達いない淋しいやつみたいだろーが! 「焦った俺の純粋な心を返せ馬鹿」 「馬鹿ってゆった!」 「そりゃごめん、バカ」 「カタカナでバカってゆった…!ってわかんねーから!」 「ばーかばーか」 「!!」 しょうもないことを言い合ってるうちに、だんだん笑えてきた俺たちは、1限の先生がくるまで笑い転げていたのだった。 若いだろ。
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