35人が本棚に入れています
本棚に追加
恵へ
こんなものを読んで貰えるかは分からないけれど、一応書いてみる事にした。
最後まで読んでくれると嬉しい。まあ、俺が喜ぶなんて嫌か。
俺がこの市に来た時。それはお前の両親、妹が亡くなった直ぐ後の事だった。
中学入学してから殆ど経ってないのに、転入なんておかしいと思わなかっただろうか?
お前の両親は交通事故で死んだ。それは警察にも聞いたから俺も知っていた。
身寄りが居ない事だって、まだ13歳の子供だって事もだ。
だけれど、それを聞いた俺は怒りが収まるなんて有り得無かった。
何故だか解るか?
それはな、お前が子供だろうと身寄りがいなかろうと、きっと俺よりも幸せで、何より俺の未来を奪ったからだ。
最初のコメントを投稿しよう!