「缶詰男」

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僕は缶詰に向かってしつこいほどに腰を振った! おらおら!! うりゃうりゃ!!! パコパコパコパコ!!! パコパコパコパコ!!! パコパコパコパコ!!! がっしゃーーん!!! 「おい!!!いい加減にしないか!!!」 佐田さんがベッドから起き上がり僕を突き飛ばし缶詰を奪った。 「目を覚ませ!!!」 佐田さんが部屋の電気をつけると 僕の両手は血で染まっていた。 血は僕の股間からでていた。 缶詰の蓋の切り口が原因だ。 缶の尖った 蓋の切り口の存在を忘れていた 無我夢中で缶詰に向かって腰を振っていたのだ。 ぼくの股間に丸い缶詰の形をした 傷が出来ていて そこから血が滴れ落ちている。 「だから指だけにしておけって 言っただろう!」 「・・だって だってマライアのやつ!!全然感じないから!!!」 「バカやろう!おまえごときのジャパニーズスモールチンポで外人女を満足させられるわけないだろうが!」 「あ・・そっか!えへへ」 これが 僕の股間の傷が出来た理由(わけ)だ。 佐田さんには おまえには二度と缶詰は使わせん と言われ あの日以来 僕が佐田さんの部屋に招待されることはなかった・・・ そんな佐田さんと先日5年ぶりくらいに近所のラシャンテ(刺青OK)でばったり再会した。 僕らは温泉につかりあの頃の話をした。 どうやら あの缶詰はもう全部捨てたそうだ。 そう悲しそうに言った佐田さんの股間には僕と同じ丸い傷跡が残っていたんだ。
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