日本軍 九州上陸

2/19
前へ
/29ページ
次へ
2016年12月9日――午前2:18 福岡県下関海峡 新日軍と日本軍の小競り合いが続くこの場所は、下関戦区と呼ばれている。 その九州側の新日軍の勢力エリアに2人の姿があった。 「隊長、今何時ですか?」 女性の声が暗闇に響く。 「2時・・・・18分だ。」 次いで男性の声が聞こえる。 「あと12分で交代ですね。」 「あぁ・・・・帰って早く風呂にでも浸かりたいよ。」 銃座についている女性隊員が神崎夏実(かんざき なつみ)、そしてスコープで見張りをしている男性隊員が福島将平(ふくしま しょうへい)だ。 12月6日――つい3日前に、対岸に位置する山口県全域が新日軍によって制圧され、2人が今警備している場所はある程度安全な場所になりつつあった。
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

39人が本棚に入れています
本棚に追加