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だが、ルナは気にする様子もなく、フンと鼻を鳴らした。
「知るか」
「うわ、一言で終了かよ……」
ケンタウロスの青年は苦笑を浮かべたまま呟いた。
そんな青年を見つめて、ルナはもう一度鼻を鳴らした。
――……ケンタウロスは知能が低いと聞いていたが、本当だったようだな。
ため息をついてから、再び彼に視線を向ける。
「……こんな所で何をしているのか、と聞いている」
ケンタウロスは大地の砂漠地帯に生息している為、砂漠から離れた海岸に現れるのは何か理由があるのだろうと推測したルナは、苛立ったように尋ねた。
「ん? 嗚呼」
青年はルナの言葉を聞いて、「な~るほど」と小さく呟いた。
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