暇があればお願いします

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『星のかけら』 都会の真ん中にポツンと立つ僕は何処を見ているのかな? 空ばかり眺め流れる雲を追い続ける 遠くなった気がした 空との距離… 前に見た空は晴れ渡り 近く、とても近く 流れる雲と共に泳いでいた 風に乗り 光を浴びて 広く青いこの空を 自由に、思うままに 今は遠くなったグレーな空 もう、とても遠い空 都会の真ん中で迷子になり 行き場を無くし立ち止る 綺麗な夜 晴れ渡る星の空 近く、とても近く 手を伸ばせば掴める様な 一面の星空 今は遠くなったグレーな空 もう、とても遠い空 涙を流す空の下 すべてがぼやけた空の下 今はポツンと立つだけ 小さく震える体を押さえ 僕はポケットの中に隠す 輝きをなくしそうな小さな星を強く握りしめながら
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