嵐は突然やってきて

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半ば無理やり渡すと、軽く手を挙げて足早に駅へと向かって行った。 「近所迷惑とは、奴の為にある言葉だわ…」 「あはは(笑)莉奈は、彼氏君の事は名前で呼ばないの?」 「…………」 ギロリと睨まれ、サッと青ざめる。 だが、頬を赤くして俯いてしまった。 「何か…今さら過ぎて、恥ずかしい」 「莉奈…かわい」 言いかけて口を閉ざした。 聞いていない振りをして莉奈は、立ち上がり琉華に手を差し延べた。 「ほら、帰るよ」 「うん」 莉奈の手を取り、少し急ぎ足で帰路へと向かった。
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