嵐は突然やってきて

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「ミツ。琉華ちゃん見付かったよ」 「え…?」 隼人の背後には先程まで一緒にいた、充の姿があった。 バツの悪そうな表情をして「よぉ」と軽く手を挙げた。 「ミツ君…」 「琉華。ミツの事知ってんの?」 一度離れて、琉華の顔を覗き込む。 「さっき…電車で痴漢に遭った時…助けてくれたの」 麻生の事は言えないけど。 「マジ…?」 一瞬にして殺気立つ莉奈に、ビクッと震える3人。 ドスの聞いた声で隼人を呼ぶと、胸倉を掴んで引き寄せた。
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