嵐は突然やってきて

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「行くぞミツ!名前…琉華ちゃんの敵を取りにっ!!」 「へいへい」 少々面倒臭さそうに頭を掻きむしり、大きく伸びをした。 「待ってろよ、痴漢ジジイっ!ふははははははははっ!!」 傘を放り投げて駅の方へと走り去ってしまった。 充はこっそりため息を付きながら、琉華に傘を差し出した。 「これ、使っても良いよ。それとさっきはゴメンな」 しょんぼりするその表情に、琉華は「もう、良いよ」と笑いながら返した。 「でも、ミツ君濡れちゃうよ?」 「あのアホに付き合ってたら傘壊れるし。んじゃ」
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