嵐は突然やってきて

12/51
前へ
/825ページ
次へ
しばし沈黙が訪れた。 「違うわっ!」 「えーっ!絶対、そうだと思ったのに」 二人じゃれ合っている所に、予鈴が鳴った為急いで席に着いた。 席に着いてすぐに莉奈は、メモ帳を破いて何かを書きはじめた。 麻生が入ってくる直前に、琉華の所に手紙が回ってきた。 「?」 号令をかけて着席した後、見付からないように手紙を見ると、不覚にも噴き出してしまった。 「一條さん。何かおかしい事でもありましたか?」 冷たく突き刺さるような声に、昨日の出来事は夢だったのかも知れないと思ってしまう。
/825ページ

最初のコメントを投稿しよう!

641人が本棚に入れています
本棚に追加