2/2
前へ
/6ページ
次へ
信号無視のトラック。 足が竦んで逃げられない二人。 衝撃。 衝撃。 体を引き裂く痛み。 赤にまみれて意識を失い、何もない白い部屋で君と再会した。 「良かった」 二人とも無傷。 怪我どころか服すら破けていない。 「……うん」 その時、もう僕らは気付いていたのかもしれない。 いつの間にか、二人を境に世界が二色に染まっていたから。 「…………」 赤。 青。 どちらが、で。 どちらが、なのか。 「…………」 拒絶だけが二人を繋ぐ、幸せな日々の始まり。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加