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信号無視のトラック。
足が竦んで逃げられない二人。
衝撃。
衝撃。
体を引き裂く痛み。
赤にまみれて意識を失い、何もない白い部屋で君と再会した。
「良かった」
二人とも無傷。
怪我どころか服すら破けていない。
「……うん」
その時、もう僕らは気付いていたのかもしれない。
いつの間にか、二人を境に世界が二色に染まっていたから。
「…………」
赤。
青。
どちらが、で。
どちらが、なのか。
「…………」
拒絶だけが二人を繋ぐ、幸せな日々の始まり。
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