虚言癖

2/2
5人が本棚に入れています
本棚に追加
/24ページ
『他人の真似をする氣は無い。』 其れこそが当に虚言癖 そう意識せざる負えなく成り 苛立ちが吐き気を呼び起こす 情け無さに反吐が出る。 自分を傷つけて満足。 他人を殺すには不足。 危険を何時も求めて 渇望 虚言を 吐いて、 苛立ちに 吐いて 壊れて。 嗚呼、其れでも構わないさと また嘘を吐く。 そして終わるはずもなく 何時までも苦しみ続けるのは、 自らへの罰。 嗚呼、其れでも構わないさと謂うのは 危険を呼びたくて、 本音を吐き 快楽。 本当に求めるモノは真実だと 綺麗ごと謂ったって、 嘘だと直ぐ分かるんだから。 其れでも貴方を救いたいと 私が貴方に言う言葉 此さえも虚言だとうの? 此が嘘に成らない内に、 『誰も信じられない』 と謂う貴方の言葉を、 虚言が染みついた躯の侭で。 一番のそれだと気付いて。
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!