鬱病

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鬱病

苛立って崩れる 言葉も文字も捨てて 嗚呼 私、又 獣に成って往く 悲しみは止ま無い 速く涙を止めたくて 嗚呼 私、又 血を流している 気持ちが悪いの 刃物が手放せなくて 嗚呼 私、又 血を舐めて居る 私が殺したの? 弱った小鳥は死んだ 嗚呼 私、又 命を吹き消した 淋しくて美しい 貴方の饒舌な舌を斬り落として 嗚呼 私、又 其れを啜って居る 貴方が終わる時 私は何も愛せなく成り 嗚呼 淋しくて壊れそうに成る 何時も自問自答 私が謳う腐敗の謳を 嗚呼 聴いてくれる人は居る…? 寂しさと重苦しさと悲しさと自己正当化を図る為の一般論を虚しく述べ挙、偽善面はやがて只の肉塊に成り果て地の底に堕ちて逝くわ 此の日の為に私は真っ白な棒切れを紅に染め上げ悲味の接吻を貴方に何度も繰り返し、只総てが虚ろに成る迄眼を潰して其れに勤しみ… 痛みを快楽に代える背徳を 誰が咎められるでしょう………? .
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